1982

この年を彩るキーワード
片桐機長・ホテルニュージャパン・テレホンカード・CDプレーヤー発売・悪魔の飽食・窓ぎわのトットちゃん・東北上越新幹線・ネクラ・ネアカ・ほとんどビョーキ・気持ちんよか
一般曲の主なヒット曲(国内)
い・け・な・いルージュマジック (忌野清志郎&坂本龍一)・待つわ(あみん)・聖母たちのララバイ (岩崎宏美)・3年目の浮気 (ヒロシ&キーボー)・心の色 (中村雅俊)
一般曲の主なヒット曲(海外)
Ebony And Ivory (Paul McCartney & Stevie Wonder)・Eye Of The Tiger (Survivor)・Centerfold (J.Geils Band)・Hard To Say I'm Sorry (Chicago)

 

虹になりたい
(南の虹のルーシー OP)

歌・やまがたすみこ
作詞・深沢一夫 作曲・坂田晃一 編曲・坂田晃一

斧うつひびき 道ひらくうたごえ
こだまが胸に はずんでくるの
このおお空の 虹になりたい
希望にとどく 虹になりたい


名作劇場の勢いが遂にストップした作品として記憶に残る『ルーシー』。しかしその主題歌は、名劇の「好きなOP」で3つあげろと言われたら、誰もが3つのどこかにこの曲を入れると思う。それほどまでに名劇的な傑作曲。
物語の登場人物を一向に出さず、オーストラリアの雄大な大地と、未知の地に挑む開拓民たちの生活をひたすら描いた映像をバックに流れる、雄大で情感豊かなバラード。映像と曲が見事に調和して強く胸を打たれる名作OP。この作品は失礼ながら、このOPでかなり助けられたような気がする。OPがスローで、EDの方が明るいという流れは以降名劇ソングで何度か見られる形式になる。坂田晃一は『マルコ』、『フローネ』、『ルーシー』と一貫して素晴らしい仕事で、名劇音楽では渡辺岳夫と並んで最上位の貢献をした1人だろう。伊達に『おしん』はやってないね。ちなみに、西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」や杉田かおるの「鳥の詩」も坂田氏の作曲で、こういう叙情的なものは大得意なのであった。(P)




宇宙刑事ギャバン
(宇宙刑事ギャバン OP)

歌・串田アキラ
作詞・山川啓介 作曲・渡辺宙明 編曲・馬飼野康二

若さ 若さってなんだ 振り向かないことさ
愛ってなんだ ためらわないことさ
ギャバン あばよ涙 ギャバン よろしく勇気
宇宙刑事ギャバン


メタルシリーズに敬意を表してチョイス。ゴンゴロゴンゴロゴンゴロ〜と独特のドライブ感のあるイントロが最高で、さすがリズムの宙明。80年代に入って、はっきりした主張が徐々に疎まれる時代になっていくなかで、敢然と「若さってなんだ?振り向かないことさ!愛ってなんだ?ためらわないことさ!」と言いきるこの気合い。しかも、70年代の特ソンのようなナチュラルボーンな熱さと違い、この曲は時代の流れを重々承知していながら、敢えて声高に叫ぶ島本和彦的な根性ノリを感じる。それが逆に良い。(P)



めぐりあい
(機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙篇 TM)

歌・井上大輔
作詞・井荻麟、売野雅勇 作曲・井上大輔 編曲・鷺巣詩郎

Yes, my sweet, Yes, my sweetest
I wanna get back where you were
愛しい人よ もう一度
Yes, my sweet, Yes, my sweetest
I wanna get back where you were
誰も一人では生きられない


おそらくアニメ史上最も沢山の人の心をふるわせた曲ではないだろうか。空前絶後のビッグアニメの、最も熱いシーンで流れるという大役を担ったこの曲は、それに応える素晴らしい曲だった。この曲がこの曲でなかったら、あの映画の印象はかなり変わったものになっただろう。実際、この曲のインパクトはもう既にガンダムの作品全体の評価と不可分になってしまっているようで、曲の流れる位置が変わってしまった劇場版ガンダムIIIDVDリメイク版はスカ同然でした!もちろん、言うまでもなくもう1曲の挿入歌「ビギニング」も同じ意味で作品評価を左右する超名曲です。(P)



ラブ・ラブ・ミンキーモモ
(ラブ・ラブ・ミンキーモモ OP)

歌・小山茉美
作詞・荒木とよひさ 作曲・佐々木勉 編曲・高田弘

大人になったら 何になる
大人になったら 何になる
dreaming 夢が きっと叶うわ
love love ミンキーモモ お願いきいて


曲も良いんだけど、どっちか言うと作品の知名度で選んでみた。ボクはリアルタイムで見てなかったので実感としてはよくわからんけども、この作品が担ったものというのは大層大きかったようで・・・。女性をターゲットにしながら、大きな男性にも(主にロリ方面で)大いにアピールする魔法少女ものの走り。岡田斗司夫が大阪でやってたアニメショップで、テレビを担いで店にやってくる変人の話があったが。そいつがそのテレビに映していたのがミンキーモモだったというのが妙に印象に残っていて。やっぱり80年代文化は我々の今の文化の直接の先祖って感じがしますなぁ・・・。ミニフレアのスカートはいつ戻ってくるのでしょう?(P)



ゲームセンターあらし
(ゲームセンターあらし OP)

歌・水木一郎
作詞・すがやみつる 作曲・馬飼野康二 編曲・馬飼野康二

地球の敵を ぶっ飛ばせ
ゲームに燃えた 血が騒ぐ
あっあっあらし あっあっあらし
ゲームセンター あらし


「ドラえもん」を目当てに買っていたコロコロコミックで、初めて藤子作品以上に楽しみになったマンガが「ゲームセンターあらし」。めちゃめちゃ好きでした。ゲームセンターなんか怖くていけなかったのだが、このマンガであらしと同調することでその鬱憤を晴らしたものであります。アニメはOPED以外未見だが、OPは「あ!あ!あらっし〜!」と兄貴のシャウトがうなる名曲。たかがゲームに生死をかけ、必殺技を繰り出しあう原作世界のハッタリ感が見事に体現された曲。電子音なんぞ一切ならないところが、何となくこの作品の本質を見切っているようで気持ちいいね。おかげで、今でも色褪せないのだった、ネタ的に。(P)



クックロビン音頭
(ぼくパタリロ! ED)

歌・スラップスティック、白石冬美
作詞・田中のぶ 作曲・宮庄順子、青木望 編曲・青木望

パパンがパン
だーれが殺した クックロビン
だーれが殺した クックロビン


スパイ達の諜報活動と少年愛を耽美的な絵柄で描く枠組みを、ダジャレと天丼ナンセンスギャグで埋めまくるという変態マンガ・「パタリロ」(まだ連載続いてるの?)。このアニメ化はかなりの出来で、見事にあの特異な世界を再現していたと思う。曲もなかなか優秀で、テクノポップなOP「パタリロ!」(同時代的に見ると結構新しい曲調)に妖しさ満載のナルシズムED「美しさは罪」(OPEDとも伊藤薫作曲)と、主題歌の方も世界観を更に補強する印象深いものだった。
そして タイトルが変わった『ぼくパタリロ!』のエンディングだったのがこの曲。これまたあのマンガの「だーれーがころしたクックロビン」って、こんなメロディだったのか!と全く違和感のない名曲。ちなみに歌を担当するスラップスティックは声優バンド。このバンドがどれぐらいの知名度か知らないが、野島昭生(G)、神谷明(B)、古川登志夫(G)、曽我部和行(G)、三ツ矢雄二(Key)、鈴置洋孝(Key)、古谷徹(Dr)と恐ろしいメンバー。この「クックロビン音頭」は古川登志夫がメインボーカルの様ですな。豪華スタッフによるアルバムを何枚か出してるが、CDになってない。ベスト盤出ないかなぁ。特に「意地悪ばあさん」のテーマ曲はめちゃくちゃ聴きたいぞ!(P)


その後、めでたく2006年にスラップスティックのCD-BOXが発売されました。思えば声優アイドルのハシリですな。(は)



テクノボイジャー
(科学救助隊テクノボイジャー OP)

歌・ハーリー木村
作詞・伊達歩 作曲・馬飼野康二 編曲・馬飼野康二

誰か僕を呼んでいる いつか聞いた声がする
心(ハート)に宇宙があるように 宇宙に心(ハート)はあるはずさ
燃えて君を探すのさ


この年の歌年鑑を見てみると、放送されていた本数自体こそ現在とは比べものになりませんがどれも綺羅星のような名曲揃いですな。そんな1982年のアニソン中でもとっておきのマイナーソングをご紹介。このアニメ、もともとは『サンダーバード』のアニメ化企画だったのが版元とモメて、結局設定を変更して放送されたものの低視聴率で打ち切りに…。
しかし↑のようにちょっぴり強引な歌詞で知られる主題歌はよかった。『ウルトラマン80』や『ウラシマン』など、この時期数々の名アニソンを残したハーリー木村のボーカルは男の色気を漂わせ、馬飼野康二お得意のブラスワークがかこいいメッセージソング的なEDともどもすんばらしい。BGMも羽田健太郎とこんなマイナーアニメにあるまじき豪華さで、現在ではサントラがANIMEX1200シリーズでラインナップされてます。(は)




ときめきトゥナイト
(ときめきトゥナイト OP)

歌・加茂晴美
作詞・古田喜昭 作曲・古田喜昭 編曲・大村雅朗

I Love You なんだか とても
夢、夢してる ときめきトゥナイト
I Love You 不思議な気持ち
こわいくらいに ときめきトゥナイト


小林泉美と並んで、80年代限定で活躍したもう一人の巨人・古田喜昭登場。一般曲での代表作があのシュガーの「ウェディングベル」であることわかるように、素晴らしく80年代的な軽薄かつ愛らしい曲を連発。岡田斗司夫が「この曲辺りからアニソンが変わったと思った」と言っていた『特装機兵ドルバック』を始め、『クリィミーマミ』、『スターザンS』、『メモル』と、この外れのなさは凄い。この『ときめきトゥナイト』のOPEDも共に名曲。何で80年代以降全く名前を聞かないのかねぇ・・・この人のプロフィールはよくわからず、ネットで調べたぐらいではよくわからなかった・・・アニソン界での復活を強く期待する作曲家の一人。(P)



おちゃめ神物語コロコロポロン
(おちゃめ神物語コロコロポロン OP)

歌・原良枝
作詞・山本正之 作曲・山本正之 編曲・山本正之

背中は大人でも おなか子供なの
おしえて不思議な力 もっと沢山
美少女 美少女 チュチュチュチュチュ


山本正之のもう一つの顔。タイムボカンやJ9で熱いところを見せておいて、その実ロリコンおやじ。既にアニソンレビューでも紹介しましたが、身も蓋もないロリソングであります。『ななこSOS』でも「愛のロリータ」なんて欲望爆発ソングを歌っておりましたが、しかしながら、これが結構いい。このコロコロポロンは挿入歌がかなりあって、全て山本正之作曲。クレージーキャッツ好きの山本正之のコミックソング作りの才能が味わえる、なかなか面白い作品群であります。この作品の「なつかしのミュージッククリップ」は、短い収録時間ながらかなり聴き応えあり。(P)



冒険者たち
(太陽の子エステバン OP)

歌・パル
作詞・阿久悠 作曲・大野克夫 編曲・佐藤準

心が翼を持たなくなれば
夢という字が消えてしまうだろう
若さの辞書には不可能はない
時にしくじることがあるとしても


一般歌謡界のビッグネーム大野克夫だが、アニメではそんなに仕事をしていない。やっても『ふたり暮らし』とかマイナーだったり。まあ、『ヤマト』『コナン』でかっとばしたけど。『エステバン』も、見ていた人に言わせれば面白かったようだけど、今となってはかなり無名な作品ということになるだろう(この度DVD化されたようでよかったよかった)。主題歌は『巨神ゴーグ』のOPをもうちょっとひねったような、スカッと爽やかななかにロマンチックさがあるニューミュージック歌謡で、アカ抜けたバラードのEDとともにCDになって欲しいものであります。(P)



DAYDREAM ROMANCE
(コブラ OP)

歌・ 松崎しげる
作詞・ちあき哲也 作曲・鈴木キサブロー 編曲・東海林修

DAYDREAM 出会いはうたかたの夢
味気なさに目覚めるだけ
DAYDREAM 心に迷い込むより
めくるめく時を もう一度


寺沢武一の作品を出崎統が監督。鬱陶しいほどに男テイスト満載のアニメ「コブラ」。そして、劇場版の主題歌はもちろんコブラ役の松崎しげるが朗々と歌い上げるバラード。何もここまで男臭くせんでも、というほど暑苦しい。バラードにも関わらず、筋肉のきしみが聞こえてきそうやんか。しかしながらここまで来ると、もうやかっこいいとしか言いようがない。エンディングの「Stay・・・」も女声曲なんだけど、デビーブーンの「恋するデビー」を更にゴスペル調にしたような曲で、やっぱり暑苦しいのであった。昔のジャンプの男臭さはものすごいな。(P)



Lはラブリー
(Theかぼちゃワイン OP)

歌・かおりくみこ、ザ・チャープス
作詞・伊藤アキラ 作曲・馬飼野康二 編曲・いちひさし

L!L!LはLOVEのL
L!L!LはLIPのL
このくちびるに 燃える愛をのせて
Lはあなたをみつめてる


アニメヒロイン史上破格の肉量を誇るエルちゃん。今となっては何がいいのか皆目見当が付かないのだが、曲はかわいい出来に仕上がっていて、なかなかの良作。まあ、この曲に乗っかる絵はやっぱりエルちゃんなんだけど・・・。
作曲の馬飼野康二は和田アキ子の例の「あの頃は〜」から、現在の嵐まで手がけている筒美京平と並ぶスーパー長寿ビッグネーム(近田春夫曰く「70年代から80年代に移る時の歌謡界再編を乗り越えたのはこの2人だけ」らしい)。アニソン界との関わりは主に80年代で、前年の『おはようスパンク』、この年の『ザブングル』、少しさかのぼって『プリンプリン物語』や『ベルサイユのばら』と有名曲を次々と提供。しかし、前年と1年経っただけで、一気に80年代の空気溢れる曲が増えた。先のミンキーモモ、パタリロにこの曲とラブリー曲調のアニソンに加えて、男性アニメにおいても昔ながらの七五調の曲が下火になってきたことがはっきりわかりますな。(P)


しかし現在となっちゃ、俺的にはデスノートの女性向け同人誌即売会でよくかかってる曲というイメージですよ!やめてけれ〜。(は)


アステロイド・ブルース
(銀河烈風バクシンガー ED)

歌・増田直美
作詞・山本優 作曲・山本正之 編曲・山本正之

ヘイヘイヘイ 誰が何て言ったって
全てうまくゆくさ 明日
だから 笑って 笑って groovy
You make me groovy ともに 騒ごうぜ


ボクが「OPEDが共に傑作の作品」で一番に名前が出てくるのが『バクシンガー』。「J9って知ってるかい?昔、太陽系でイキに暴れまわってたっていうぜ・・・」というナレーションで始まるOPは、前年の『ブライガー』でギター演歌アニソンを確立した山本正之が更に調子に乗って作った男声デュエットの傑作。カラオケで歌ったら血がたぎりまくります。そして、EDはうってかわって渋い女声ブルース。「ヘイ、ヘイ、ヘイ、誰が何て言ったって、全てうまくゆくさ・・・」と歌う増田直美の圧倒的な歌声。ボクにとっては増田直美は前川陽子、MIOと並んで、アニソン界最高の女性ヴォーカリストだと思いますな。
そうそう、山本正之と言えば『魔境伝説アクロバンチ』の「夢の狩人」もこの年だった。いのまたむつみの初キャラデザ作品として有名な作品であるが、これもジスイズ山本正之という感じのパワフルな曲で、なかなか良いのであります。(P)




人形劇三国志(ラブ・バージョン)
(人形劇三国志 ED)

歌・小池玉緒
作詞・細野晴臣 作曲・細野晴臣 編曲・細野晴臣

好きなら好きと言えない心に 人はいつも苦しむの
私はきっと幸せになれるわ あなたが生きてる限り


OPもいいけど、歌入りのEDの方に。細野晴臣については全く説明不要かと思うが、お得意のエキゾチックなテクノを存分に聴かせてくれます。エステパンにしろ、さすがNHKは人選が何ともビッグだね。にも関わらず、この作品もごく最近までライブラリ化されてなかったし。贅沢というか何というか。みんなのうたも全部オリジナル歌手でアンソロジーを出してくれ。(P)



セーリング・フライ
(伝説巨神イデオン 接触篇 ED
)
歌・水原明子
作詞・井荻麟 作曲・すぎやまこういち 編曲・すぎやまこういち

忍び恋のように スペース・ランナウェイ
月と星のなかを スペース・ランナウェイ
セーリング・フライ


イデオンは劇場版をビデオで見たけど、主題歌が流れていたことを全く覚えてない。それだけ内容のインパクトがあったということなのかも知れないけど・・・。しかし、改めて曲を聴いてみると、これが非常にスカッと爽やかな曲で、サビなどはマジでコカコーラのCMに使えそうなほど。これはなかなかいい。さすが筒美京平の師匠だけのことはあるな、すぎやまこういち。でも、歌詞は「どうして人は生きてゆくのか 死にゆくためとあきらめきれず 狩人のように宇宙駆け抜ける ばら色の唇が傷口をなめて」と不穏な空気満載なのであった。(P)



ランナー(ミンメイ・バージョン)
(超時空要塞マクロス 最終回ED
)
歌・飯島真理
作詞・阿佐茜 作曲・羽田健太郎 編曲・羽田健太郎

僕はもう迷いはしない 自分の道を歩むだけ
人は誰も走りつづける ゴールは遠いけれど


そして、うる星、ミンキーモモと並んで80年代オタクアニメを考える時に外せない作品『マクロス』もこの年に放映開始。設定地獄、キャラ萌え、ラブコメ、リアル作画に、しょぼすぎる演技とシオシオなストーリー展開の鮮やかな対比はまさに今のアニメの始祖。しかし、放送から20年が過ぎた今でも、主人公のヒロイン選択について、「なんで美沙やねん!なんでミンメイちゃうねん!」と盛り上がれるところは、やはり偉大な作品だったのだな、と言わざるを得ない・・・。
劇場版ではとてつもない傑作曲をものにしたマクロスであったが、TV本放送の時点では新しさは全くなかった。OPはヤマトとかわらんし、挿入歌も「O-G LOVE」は最高だったが、それ以外はミンメイがそんな曲歌うかよ!というような曲ばっかりで、正直パッとしない。羽田健太郎の70年代的かつ重厚な曲は作品コンセプトとどうも合わなかった。最初はこういう曲調に合う作品を目指していたのだろうか。
しかし、最終回EDは破格によかったのだ。マクロスのEDはミンメイを写したアルバムをめくっていく映像に哀愁漂うバラードが流れる、というノスタルジー漂うもので元々よかったのだが、最終回は同じ曲をいつもの藤原誠ではなくリン・ミンメイこと飯島真理が歌うのだ。最終回で主人公に選ばれなかったおかげで、むしろ神秘性を守ったアイドル・ミンメイが自ら歌うED。このあざといほどハートに訴える演出で、もう最終回付近のグダグダな展開は全て吹っ飛んだ。ミンメイ様々ですな。(P)




コブラ
(スペースコブラ OP
)
歌・前野曜子
作詞・冬杜花代子 作曲・大野雄二 編曲・大野雄二

街を包む Midnight Fog 孤独なSilhouette
動き出せば それはまぎれもなくヤツさ
コブラ Leaving me blue
コブラ Missing you true


上で紹介した劇場版コブラに続いて始まったテレビシリーズの『スペースコブラ』の主題歌は、やはり大人っぽい男の世界を全面に展開。しかし、あの暑苦しさはきれいに去り、大野雄二の華麗でおしゃれなムードに取って代わった(ルパンと全く同じだが)。歌を担当する前野曜子は元ペドロ&カプリシャスのヴォーカルで、角川映画主題歌のベストソング「蘇る金狼のテーマ」を歌った人。アニソンはこの作品だけ。増田直美もシャッポを脱ぐような、めっちゃいいハスキー声してますわ。歌だけはいつも素晴らしかった角川パワーを大いに感じる1曲。ED「シークレット・デザイア」も当然のように傑作なのであった。(P)



恋の呪文はスキトキメキトキス
(さすがの猿飛 OP
)
歌・伊藤さやか
作詞・康珍化 作曲・小林泉美 編曲・小林泉美

恋の呪文は スキトキメキトキス
さかさに読んでも スキトキメキトキス
さすがのためいき スキトキメキトキス
恋の忍術 スキトキメキトキ


前年に続き、またもやトリをとるのは小林泉美。これまた強烈な80年代パワー炸裂のテクノポップ。キャッチーなメロディと「スキトキメキトキス」の呪文で、一度聴いたら忘れられない。まさに才気溢れるという表現がピッタリだ。80年代に入って、作品連呼をしなくても十分に作品を印象づけられる曲がどんどんと出てきたが、この曲もギミック満載で近代アニソンの好例。同じメンツによるEDの「恋のB級アクション」もカラフルポップで必聴ですわ。(P)

 

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