2001

この年を彩るキーワード
アメリカで同時多発テロ発生、小泉内閣発足、国内で初の狂牛病、大阪池田小で児童殺傷事件、愛媛県立水産高校のえひめ丸が米原潜と衝突し沈没、さいたま市誕生、totoがスタート、USJオープン、コミックバンチ創刊
一般曲の主なヒット曲(国内)
Can You Keep A Secret?(宇多田ヒカル)、M(浜崎あゆみ)、PIECES OF A DREAM(CHEMISTRY)、波乗りジョニー(桑田佳祐)、Lifetime Respect (三木道三)、アゲハ蝶(ポルノグラフィティ)、明日があるさ(ウルフルズ)
一般曲の主なヒット曲(海外)
Fallin(Alicia Keys)、Drops In Jupiter(Train)、I'm Real(Jennifer Lopez f. Ja Rule)、I'm Like A Bird(Nelly Furtado)、Independent Woman pt 1(Destiny's Child)、Again(Lenny Kravitz)

 

マメシバ
(地球少女アルジュナ ED)

歌・坂本真綾
作詞・坂本真綾 作曲・菅野よう子 編曲・菅野よう子

私なら
愛しさだけで どんな場所へでも
迷わないで走ってゆける
だから大きな声で 何度も私の名前を呼んで


現時点で、僕が推せる坂本真綾の曲はこれで最後。この曲は決して作品と合ってるって感じはしなかったけど、曲が久々にスカしたものじゃなくって、僕が真綾ちゃんに歌って欲しいタイプの曲だったので嬉しかった。曲は菅野よう子が小泉今日子に提供した「FOR MY LIFE」に近い感じで、スウェディッシュ・ポップ系の爽快感のあるアレンジで、そこに真綾ちゃんの素朴な声がよくあってた。
そういえば、この曲のプロモは犬の走る映像と真綾ちゃんが走る様子が重なるものだったのですが、池袋の大きなビジョンに映像が流れて「真綾ちゃんもこんなに一般化したのか」とビックリしたものです。で、この歌詞をとらまえて、真綾ファンの知り合いの方に「ほほう、真綾ちゃんはこういう下僕的な恋愛がお好みなんですかな」と言ってたら、エラく気分を害されたのも、いい思い出です。(P)




BELIEVE YOURSELF
(仮面ライダーアギト)

歌・風雅なおと
作詞・藤林聖子 作曲・三宅一徳 編曲・三宅一徳

動き出してる 未来を止められない
その先のポシビリティー
俺たちだけの・・・


平成ライダーの第二作となった『アギト』では、本編の尺を稼ぐためエンディングを廃し代わりに劇中のクライマックスで挿入歌が流れるという、後々のシリーズにも受け継がれるパターンを確立。
その嚆矢となったこの曲は「Believe yourself〜♪
明日へぇぇぇえええええっっっ!」というキーが高い高い高い超絶大シャウトとともにキックをブッ放し大爆発!というカタルシス溢れる演出で、以後の路線を決定づけました。
終盤の挿入歌、ローリー寺西による骨太でパワフルなタッチの「DEEP BREATH」も負けず劣らずテンション上がりまくる曲で、劇中でもバーニングフォームへパワーアップするためお弁当をモリモリむさぼり喰うシーンを彩ったのが思い出深いです。(は)




おジャ魔女でBAN2
(も〜っと!おジャ魔女どれみ OP)

歌・MAHO堂
作詞・里乃塚玲央 作曲・小杉保夫 編曲・安井歩

おーじゃまおーじゃまおじゃま
だけど 夢見たいのもイチバン
だから 任せといて バンバンバンバン
これでも魔女だもんね・・・ハイ!


3度おジャ魔女登場。今回も例によって上質な映像と音楽で言うことなしですな。今回の曲の担当は小杉保夫。さすが子供番組のエース、曲に関してはおジャ魔女オープニングではこれが一番よかった!勢いのあるオケヒットで飛び込むスピーディなイントロに始まって、全編リズムと掛け合いの遊びに溢れた曲で、まさにキッズアニメの理想の主題歌。これだけリズムにキメが満載の曲だと、もっと映像がビシッ!と決まったと思うんだけどなぁ。ちょっと高望みしすぎかな。(P)



I.D〜ガオハンター レクイエム〜
(百獣戦隊ガオレンジャー)

歌・今井清隆
作詞・相澤玲摩 作曲・中川幸太郎 編曲・中川幸太郎

赤くしたたる月が囁く
戦え…戦え… 悪を討てと
闇にとどろく 3つの宝珠が
危険な旋律で 光りと影をつなぐ


21世紀初の戦隊、そしてシリーズ25作目という(微妙な)記念作となったガオレンジャー。曲的にも山形ユキオのラップ「HOT!HOT!ガオマッスル!!」に、久々にアニソン復帰したMoJoが歌う正統派ロボソング「EYES OF JUSTICE」と、歴代戦隊シリーズでおなじみの面々が顔を揃える集大成的な展開を見せました。
そんな中でも異彩を放っていたのが、山形ユキオとも度々共演しているミュージカル俳優・今井清隆の「I.D〜ガオハンター レクイエム〜」。ライバルロボのテーマに相応しい、ほの暗い影を帯びたトーンにそのオペラチックな歌唱はまさにホンモノのど迫力。ジャリ番の曲とは思えないような風格ですな。(は)




C'
(HAPPY★LESSON OP)

歌・岡本ひかり
作詞・三井ゆきこ 作曲・三井ゆきこ 編曲・三井ゆきこ・h^2

君も誰かのコピー? さりげないけどコピー?
抜けだせるのよコピー ちゃんと何か残したい
誰にも見れない夢を見るのよ
世界でたったひとりのあたし!!!


『電撃G'sマガジン』の読者参加企画でも『シスタープリンセス』に次ぐ人気がありながら、なぜか本編も末期になってからアニメやゲームの展開が始まった『HAPPY★LESSON』。
その最初のOVA&ドリームキャスト版のOPがコレなんですが、ギャルゲの主題歌らしいポップな曲調ながら↑の通り意味深な歌詞に、後半原型を止めないほどエフェクトをかけまくったボーカルとこれが異常にピーキーな曲でした……。
思えばメディアミックスといいつつそれぞれ明後日の方向を向いてるような、なんの統一感もないアニメやマンガが溢れかえってる昨今ですがハピレスはそのハシリですな。(は)




御旗のもとに
(サクラ大戦3〜巴里は燃えているか〜 OP)

歌・日高のり子 島津冴子 小桜エツ子 井上喜久子 鷹森淑乃
作詞・広井王子 作曲・田中公平 編曲・根岸貴幸

ああ マロニエに 歌を口ずさみ
花の都に 咲く勇姿
あああ 素晴らしい 巴里華撃団
夢と希望と明日と正義を讃える


ゲームのオープニングアニメとしては、1999年の歌年鑑で取り上げた「WILD ARMS 2nd IGNITION〜どんなときでも、ひとりじゃない〜」と双璧を成すような傑作。ドラマの始まりをいやがおうにも期待させる予告編的な映像は圧巻のハイクオリティで、フレンチカンカンでスカートを翻すシーンの美しさは息を呑むよう。そして、あのどんくさい光武がやたらかっこよく見える3DCGの殺陣もまさに絶品でした。
「檄!帝国華撃団」に比べ、あくまでもでしゃばりすぎず劇中歌・BGMに徹していた「御旗のもとに」もそのサビの開放感と高揚感は圧倒的。「花の巴里」のワンフレーズから、いきなり「ゆめとき〜ぼうとあすと〜♪」に繋がっていくテレビCMは今でも忘れられないインパクトでした。「帝都最大の危機にパリから天使が舞い降りた!」のCMもすごい好き。(は)




Be My Angel
(機動天使エンジェリックレイヤー OP)

歌・榎本温子
作詞・松井五郎 作曲・安藤高弘 編曲・安藤高弘

夢は ここにあるよ
どんな時も すぐ側にあるよ
強く 想うだけで
そう 叶えられるはずさ


アニメ界に非常に関わりの深いavex。もっとも、ことアニソンに関して、avexは芸術面ではほとんど何も貢献してないと思われるのだが・・・。しかし、この曲はよかった。avexがアニメ専門のレーベルとして設立したのがavex mode。そのレーベルの最初の契約アーティストになったのが榎本温子だ。そして、その1stシングルとして出たのが、CLAMP原作のプラレス三四郎アニメ『エンジェリックレイヤー』の主題歌だったこの曲。avexらしいユーロビートに乗せて、メロディアスな曲調と榎本温子の素朴声が非常に良いアニソンの香りを漂わせていて、とても好感触。
しかし、この1曲のみですわ。榎本温子ももう所属を去ったようで、avex modeのサイトで提供番組リストをみても、どれもこれも主題歌が全然思い出せない番組ばっかりなのであった。有名アニソンのユーロアレンジとか誰が聴くの。(P)




トゥインクル☆スター
(コメットさん☆ ED1)

歌・千葉紗子
作詞・うらん 作曲・大久保薫 編曲・大久保薫

輝いて トゥインクルスター
光るメロディーを 届けて欲しい君のハートに
もっともっと トゥインクルスター
君のメロディーを 聞かせてほしい僕のハートに
キラキラきらめく瞳 届けエトワール


『どれみ』と非常に接近した位置でやっていた、これまた魔女っ子番組の『コメットさん』。『どれみ』がかなり長く続いていたので、新鮮味を求める諸兄に地味に人気があったのだが(傑作魔女アニメ『エスパー魔美』のシリーズ構成をやっていた桶谷顕が構成を担当)、こと主題歌という面に関しては、こちらも『どれみ』に全く負けてない。決して派手さはないが、美しいメロディーと優しいアレンジで、どの曲も非常にナチュラルな魅力溢れる曲ばかりだった。特に最初のEDのこの曲は傑作佳曲。前向きかつ美しい曲で、最後の「届けエトワール」のところで、ほんとに「ぼくもがんばろー」と思えたものだった(当時29才・・・)。とにかく聴いたね、この曲は。 (P)



LOVE▼トロピカ〜ナ
(ジャングルはいつもハレのちグゥ OP)

歌・Sister MAYO
作詞・吉元由美 作曲・小杉保夫 編曲・京田誠一

恋せよ 少年少女たち
きらり瞳に☆いれて
生まれてまんまの ジョーネツが
火花散らすJungle ハレのちグゥ

帰ってきた「んばば・ラブソング」。ラブリーなギャグアニメ『ハレグゥ』の主題歌は小杉保夫による、ハッピーそのもののラテンナンバー。非常にオーソドックスなノベルティソングで、南米に行けば一日中聴けそうな曲調だが、そこにかわいい女声ボーカルが載ってアニソン色は極めて高い。さすがの出来になっている。この曲はアレンジ版のOVA『デラックス』のOPと、曲そのものが変わったOVA『ファイナル』のOPの3種類の同名曲があって、どれもステキ。こういう可愛く、明るく、リズム満載という曲は小杉保夫の大得意な領域。モーニング娘。もダンスマンを呼び返せないんだったら、小杉保夫に一度書いてもらったらどうかな?
OVAのEDの「ファンファン&シャウト」もこれもアイデアに溢れたアレンジで、『ハレグゥ』は主題歌的にはなかなか密度の高い作品だった。(P)




SOULTAKER
(The Soul Taker〜魂狩〜 OP)

歌・JAM Project
作詞・影山ヒロノブ 作曲・影山ヒロノブ 編曲・須藤賢一

野望を蹴散らす 魂の叫び
気高くほえろ SOULTAKER
世界を導く 一筋の光
消えない夢をその手で SOULTAKER


久々にタツノコのロボットアニメだったが、重厚な作品意図に反して小麦ちゃんだけが生き残ってしまった感じの作品。まあ、確かにぽよよんろっくの絵は魅力的だよね。後藤圭二とかもそうだけど、あんだけかわいい絵だとと逆に作品を阻害してしまうんだろうか。
この作品といえば、この曲も外せないだろう。パワーボーカルの梁山泊・JAM Projectのおそらく出世作がこの曲じゃないだろうか。超ベタベタなハードロックだが、影山ヒロノブ・松本梨香・さかもとえいぞう・遠藤正明に御大・水木一郎が加わった声圧はハンパではなく、全員で歌うサビは本当にインパクトがあった。僕はもともと、こういう一本調子のアレンジが苦手で、JAMもあんまり好んで聞くという感じじゃないんだけど、この曲にはかなりシビれた。もっとも、この形式が常態化してしまった今は、ちょっと胃にもたれ気味だが・・・。JAM系の全員熱唱曲はこれと「嘆きのロザリオ」があればいいや。(P)




White Destiny
(新白雪姫伝説プリーティア OP)

歌・石田燿子
作詞・飯塚麻純 作曲・大森俊之 編曲・大森俊之

果てしない未来 広がるこの空
あたらしい自分に生まれ変わる
世界中しあわせの雪を降らせてみせるよ
その手つないで


しばらくぶりの登場、大森俊之。しかも今回歌うのは石田燿子っ。この2人で悪いものが出てくるはずがないのだが、実際良かった。いかにも大森俊之という感じの泣きメロ歌謡に更に非常にB級っぽいアルペジオが加わり、これ以上ないエモーショナルなアニソンに仕上がっております(褒めてます)。もう最高だね。ただまあ、この曲調なら松澤由美が歌ってくれても良かったけど・・・。この曲は石田よう子が「石田燿子」になって多分初めての曲だと思うんだけど、この後の石田燿子の路線を考えるとこの泣きメロ歌謡はちょっと違ったかな・・・と思わないでもない。この人は徹底してナチュラル路線だからねぇ。まあ、それでも良い曲だから、まいっか。 (P)



コッペリアの柩
(NOIR OP)

歌・ALI PROJECT
作詞・宝野アリカ 作曲・片倉三起也 編曲・片倉三起也

コッペリアの柩
流れる涙はもう枯れ果て
血に飢えた孤独
死は天使の和毛の 匂いをさせて舞う


2003年のAngelaのインパクトをこの年成し遂げたのが、このALI PROJECTだろう。とにかくケレン味溢れる曲調で、ファルセットで歌うとびきりトリッキーなメロディーと、エキゾチックかつモダンなアレンジはまさにスカシ系アニソンの申し子という感じ。ただまあ、この人達は曲調の幅が非常に少なく、『アヴェンジャー』もほぼ同じ路線を更に過激にした感じで徒花の匂い強烈、将来に不安を禁じ得ない・・・と、思っていたら『マリア様がみてる』でインスト演奏で主題歌参加。何だ、やればできるのか・・・。(P)
しかしマリみてのOPもモロに過去の曲の焼き直しで…(は)



三色の秘密
(花右京メイド隊 ED)

歌・お側御用隊
作詞・井出安軌 作曲・佐橋俊彦 編曲・佐橋俊彦

濃いのを下さい シビレるような
私にちょうだい いっぱいそそいで下さい
愛をね


アニメ主題歌史上、最もワイセツな曲と聞かれればやはりこの曲かなと。
この作品が放送される番組枠は延々とお色気アニメをやっとる訳だが、主題歌に関して一番趣味性が高かったのはこの『花右京』だろう。「ご奉仕〜ご奉仕〜」と合唱するOPも印象的だったが、何と言ってもEDのバカさ加減よ。全編スネークマンショーさながらのエロ比喩表現の嵐で、こういうのを歌わされる声優もさぞ迷惑だろう。直接的なインパクトでは、ジェーン・バーキンの「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」みたいな性行為の実況そのものという曲には負けるんだけど、「摘んで敏感なの ほのかに色づく つ・ぼ・み」なんて官能小説的エロフレーズ歌詞を歌わされるのは、ある意味ストレートなエロよりも恥ずかしい。こんな歌詞でもちゃんとそれなりの曲を付けてくる佐橋俊彦には尊敬の念を禁じ得ない訳だが・・・。主題歌に限らずオタクソング全体でも、「メイドさんロックンロール」や「吸うなんて・・・」と並び最高峰の1曲だろう。(P)




For フルーツバスケット
(フルーツバスケット OP)

歌・岡崎律子
作詞・岡崎律子 作曲・岡崎律子 編曲・村山達哉

生まれ変わることはできないよ
だけど変わってはいけるから
Let's stay together いつも


今となっては、この人に関して何を言うのも哀しいのですが・・・。『フルーツバスケット』は大地丙太郎が監督ということで、非常に注目されていた訳で、僕ももちろんアニソン的に大いに興味を持っていた。そして、第1話のオープニングで我々が観たのは・・・ささやくような岡崎律子の声だった。当然のように、いつものハイテンションシュールOPだろうとタカをくくっていた僕にはこのとてつもなく静謐なオープニングは衝撃的で、実際巷でもこの年のベストソングとして多く名が上がった。そして、長年くすぶっていた岡崎律子にとっても大きな転機となり、シンガーソングライターとしてアニソン界でトップに近い地位をぶち抜きで獲得、特に深夜アニメでは極めて親和性の高い曲を書ける人材の獲得で一気に盛り上がった・・・のだが・・・。(P)



Never Die
(バビル二世 OP)

歌・Lapis Lazuli
作詞・Lapis Lazuli 作曲・Lapis Lazuli

未来の旅を彷徨う
正義の魂が永遠の眠りから覚め
選ばれし君はまた
灼熱の炎の中へと身を委ねてく


『ワンピース』で鮮烈なアニソンデビューを果たしながら、なかなか次の曲がリリースされずヤキモキさせてたきただにひろしが自らのバンド『Lapis Lazuli』をひっさげて復活。そのアッパー&アッパーなボーカルはいわずもがな、詞も三つのしもべをイメージさせて(といいつつ、実は歌詞が違う別バージョンの曲が存在したりする)本編とのリンクも完璧でした。
しかし、肝心のアニメの方はというと…AT-Xがセールスポイントとしていたオリジナルコンテンツ、横山光輝や松本零士などのネームバーリューにおんぶにだっこだった著名作家シリーズは作画も脚本も底辺をさまようような駄作量産機でした。あまりの酷さに『バビル偽』と呼ばれた本作は何をトチ狂ったのか地上波でも放送され、シスプリと並んでマイナス方面で実況が盛り上がり深夜帯ネタアニメにおける負の金字塔を築くことに。制作元の円谷映像もこれで経営を傾けたのか実質上倒産して、今では他社の傘下に収まってます。(は)




 

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