2006

この年を彩るキーワード
ライブドアショック・格差社会・トリノ冬季オリンピック・イナバウアー・サッカーW杯ドイツ大会・第1回ワールド・ベースボール・クラシック・ハンカチ王子・冥王星が太陽系から除外・安倍内閣発足・DS Lite、PS3、Wii発売
一般曲の主なヒット曲
Real Face (KAT-TUN)・ただ…逢いたくて (EXILE)・しるし(Mr.Children)・粉雪 (レミオロメン)・純恋歌 (湘南乃風)・supernova(BUMP OF CHICKEN)

 

Trust yourself
(キン肉マンII世-ULTIMATE MUSCLE-2 OP)

歌・高取ヒデアキ
作詞・高取ヒデアキ 作曲・高取ヒデアキ 編曲・籠島裕昌

突き抜けろ 突き抜けてゆけ
GIRIGIRIの GIRIの先まで
オトコ”fight” 魅せろ”fight” キン肉マンII世
いつだって愛する者のために
just trust yourself

前々作の「HUSTLE MUSCLE」が大好評、前作のしょーもないタイアップ曲が大不評で次はどうなのよ?とドキドキしていた『キン肉マンII世』の主題歌は、さすがに反省したのか高取ヒデアキが起用されることに。「Trust yourself」は彼が率いるバンド・Z旗のホーンセクションが冴え渡る、スピーディーでノリのいいパンクというアプローチ。それでいて既におなじみ高取ヒデアキのボーカルと、汗くさい二枚目半ヒーロー的な歌詞はキン肉マンII世のOPとしても恥じないデキでした。
アメリカでヒットしたため、輸出を視野に入れ制作されたアニメ版『II世』はどれだけボコられても出血しなかったり、日本語の上タトゥーを連想させるミートくんのデコ文字がなかったりともろもろの配慮がされてますが、超人オリンピックが超人ワールドグランプリになってたのもあっちの商標的都合でしょーか。(は)

○試聴 (Columbia)


春のかたみ
(怪〜ayakashi〜Japanese Classic Horror ED)

歌・元ちとせ
作詞・松任谷由実 作曲・松任谷由実 編曲・松任谷正隆

空を埋める花のいろ
うつりにけりなわが恋
やがてすべてが過ぎ去るあとも
あなただけを想う


昨年の歌年鑑で遅まきながらプッシュした元ちとせは、今年もやはり期待を裏切らなかった。作詞作曲にユーミンを迎え、狂気さえも感じさせるほどの息詰まるような恋の情念を秘めた詞を、淡々とした和風のメロに乗せた「春のかたみ」は彼女と相性がよかったのは言わでもがな。さらに古典怪談から材を採った『怪〜ayakashi〜』の主題歌としても申し分なく、元ちとせもアニソンでは今んとこ作品と悪くない関係が続いてますな。
本編も地見目ながら良作で、特にいろいろとテレビ離れしたクオリティでラスト三話を飾った『化猫』は必見。やりたいことは分かるけどちょ、ちょっと強引じゃね?と思わせる三味線とラップを組み合わせたまったく新しいOP・「HEAT ISLAND」も、聞いてるうちにそこはとない愛着が。(は)

○試聴 (SonyMusic)


たったひとつだけ
(タクティカルロア OP)

歌・yozuca*
作詞・mavie 作曲・斎藤真也 編曲・斎藤真也

たったひとつだけの願いだって
カケラ繋ぎ合わせたら
未来へと漕ぎ出せる地図になる
もう二度と振り向かずに目指せ

この年は航空自衛隊の『よみがえる空』に海上自衛隊の『タクティカルロア』と奇しくも自衛隊協力アニメが同時期に放送されてたワケですが、きょうび珍しい硬派なレスキュー物だった前者に対し海自の広報も思わず語尾を濁すようなお色気アニメの後者と、評価はおもいっきりまっぷたつに…。
しかしこの主題歌はよかった。イントロから切り込む疾走感溢れるギターサウンドにアッパーなことこの上ない歌詞、そしてyozuca*の力強くかつ爽やかなボーカルワークと思わずヘビーローテーションしたくなるような、ゴキゲンな曲でした。『D.C.』などエロゲソングでおなじみyozuca*には珍しい、これまでとは違ったパワータイプの曲ながらむしろこっちのノリのが好みです。ポップな曲調ながら、聞いた後にもそっと余韻を残す『女子高生 GIRL'S-HIGH』の主題歌「キラメク」といい、個人的には一気に注目のボーカリストとなりました。(は)




GO!リュウケンドー
(2006 魔弾戦記リュウケンドー OP2)
歌・大槻ケンヂ
作詞・磯崎健史 作曲・磯崎健史 編曲・高野康弘

正義 正義 正義の鍵で
熱く 熱く たぎらせろ 炎の情熱
剣 剣 剣の力とともに
GO!GO!GO!
GO!GO!GO! リュウケンドー!!

昨年の歌年鑑でも書いたように2005〜2006年は空前の特撮ラッシュで、東映・円谷などの老舗だけでなくこれまでノータッチだった松竹までもがTVシリーズ『魔弾戦記リュウケンドー』をリリースすることに。実はコレ、わりと前からウワサとなっていた(実際、放送開始以前すでに全話撮影が完了していた)タイトルで、事前情報では広井王子原作の下町人情モノと聞いてたもんでこりゃコケるんじゃないか?とかーなーりー不安でした。が、いざ始まってみると脱力系ながらなかなかの良作で、予算が厳しそうな特撮面もCGでがんばってたりとひとあんしん。
前期OPはきただにひろしによる鉄板のボーカルだったんですが、後期OPを歌うのはなんと大槻ケンヂ。曲調こそ正当派ヒーローソングながらその歌いっぷりはまさにオーケン節で、これまでにも『EAT-MAN』などアニソンにもタッチしてたとはいえ、まさかホントに特撮ソングを歌うことになろうとはシャレにもなんないっつーか!しかしサビの畳みかけるようなラッシュの心地よさといい、聞いてるウチにオーケンのボーカルもこれはこれで。と思えるようになってきたですよ。(は)


○試聴 (セブンアンドワイ)


 PRIDE〜try to fight
(爆球HIT!クラッシュビーダマン ED2)
歌・Lia
作詞・三井ゆきこ 作曲・H∧L 編曲・H∧L

夜が明けたら、Try to Fight!
未来に向かって…
熱く渦巻く 嵐を越えて…追い風に乗れ!

発売からもうかれこれ十数年、歌年鑑でも98年からの登場と未だに息の長い展開が続くビーダマン。
これまでは熱血系の曲ばかり紹介してきたビーダマンも今作は『AIR』でおなじみ、Liaをボーカルに迎えた一連のエンディングがよかった。この「PRIDE〜try to fight」もアツい歌詞ながら、よく通るそのクリアヴォイスと緩急を感じさせるメロディがすっきりとした余韻を残す爽快な曲。作曲のH∧Lは浜崎あゆみをはじめ幾多のアーティストの曲を手がけてきたアレンジャーのコンビで、個人的に好きな『エンジェリックレイヤー』の前期EDなどここ数年のアニソンとも浅からぬ関係のユニットです。
しかし週何十本もアニメやってる現状だと新曲のチェックも一苦労でね〜、この曲も友達のススメで初めて聴いてみたのよ、実は。(は)

○試聴 (Neowing)


マ・ジ・ヤ・バ
(おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ OP)
歌・練馬大根ブラザーズ
     ヒデキ (松崎しげる) イチロー (森久保祥太郎) マコ (松本彩乃)
作詞・石井竜也 作曲・金子隆博 編曲・金子隆博

お金は天下を舞い ここにゃ来ねぇ!
WOW WOW WOW WOW 笑顔でキャッシュ!
練馬大根な夢を 引っこ抜こう!
WOW WOW WOW WOW 笑顔でキャッシュ!

なんかアレじゃない?最近のアニメってさ、どうも主題歌にもバラエティがなくってね〜という話は歌年鑑が始まって以来再三再四やってきましたが、そんな中でもひとり気を吐いてたのがコレ。おなじみイロモノアニメなら任せろ!のナベシンと浦沢義雄のホンがタッグを組んだ『練馬大根ブラザーズ』は、ブルース・ブラザーズのパロディと見せかけつつ時事ネタギャグを前面に押し出したミュージカル、というギャルルルゥアニメ全盛なこのご時世では異色の作品でした。なんせミュージカルを謳うだけあって、主役からして松崎しげるですよ。シゲル・マツザキですよ。声優としては意外にウマいけどこれコブラじゃなくない?と誰もが思ってた劇場版コブラ以来か?
主題歌を歌うのももちろんご本人で、カールスモーキー石井&金子隆博となんでか米米CLUBによるところのその曲も、作品世界まんまのおもしろゆかいなノリでした。さすがにしげるを前にしては、がんばってるものの他の声優ふたりは影が薄いんだけど……って、松本彩乃って現役女子高生なん?コケティッシュな魅力を漂わせるそのヴォイスは、とてもそうは聞こえませんて。(は)



incl.
(女子高生 GIRL'S-HIGH ED)

歌・meg rock
作詞・meg rock 作曲・meg rock 編曲・加藤大祐

僕らは無茶もするけど
泣きたいときには泣いちゃって all right
根拠のない自信でも
とりあえず 'cos i'm included in your life

上記の通りyozuca*がOPを担当していた『女子高生 GIRL'S-HIGH』、EDを歌うはこれまでの歌年鑑でもおなじみ日向めぐみ=meg rock。ポジティブなようでいてどこかドライな詞に、ポップなノリの中にもふと刹那的な寂しさを覚えるようなこの曲は二律背反、呉越同舟的で不思議な魅力。ある意味実にエンディングらしい一曲でした。
このED、ビビットな映像にあってるようなあってないようなダンスもいいな〜と思って見てたらなんと梅津泰臣のお仕事でした。そうと知ると、即拉致監禁されてクスリ射たれてそうな娘に見えてくるから不思議不思議。本編の制作も18禁アニメでおなじみARMSが担当していて、りんしんがアイキャッチ描いてたりします。(は)

○試聴(Official)


冒険でしょでしょ?
(涼宮ハルヒの憂鬱 OP)

歌・平野綾
作詞・畑亜貴 作曲・冨田暁子 編曲・藤田淳平

なんでだろ あなたを選んだ私です
もうとまらない 運命様から決められたけど
I believe 真似だけじゃつまらないの
You'll be right!
感じるまま感じることだけをするよ


この年を代表するアニメといえばやっぱりコレでしょうか。個人的には何かと話題になったEDよりOPのが曲も画も好みで、特にいかにも「らしい」歌詞がよい。実によい。ランキング上位に喰いこむアニソンが話題となってる昨今、畑亜貴はどんだけ音楽界に貢献してるんだって話ですよホント。
イマイチうまいんだかヘタなのかあやめもわかたぬ平野綾のボーカルも、この曲ではやたらとポジティブで好感触。しかしあのレコードライクなレトロなジャケットはちょっとどうか。そんな感じで。(は)

○試聴 (.ANIME)


キミヘ ムカウ ヒカリ
(ZEGAPAIN-ゼーガペイン- OP)
歌・新居昭乃
作詞・新居昭乃 作曲・新居昭乃 編曲・保刈久明

誰が見ているビジュアル? 目の前の
急な水がカラダを逆さに駆け巡る
今ふたりは出会ったイミを思う
きっと誰かの記憶の中 泳いでいるだけでも

新居昭乃、二年ぶりのシングル。ささやきかけるようなイントロから徐々に展開していく曲調は、そのナチュラルボイスが織りなす独特の世界が広がりゆくさまを想起させるようです。…しかし、最初聞いたときはロボットアニメの主題歌にしちゃ地味じゃね?っていうかOPなのにEDみたいな曲じゃね?(実際、第一話ではEDとして使用されてました)とモヤモヤしてたんですが、ストーリーが進むうちにその見方は変わっていきました。
人が肉体を失い、そのデータだけが残る世界を舞台とした作品のイメージとこの曲は、歌詞のひとつひとつもわかちがたいほどの繋がりを感じさせます。
重ね合ったコーラスがどこかもの悲しいED「リトルグッバイ」ともども、『作品の主題歌』としては今年度でも屈指のデキ。(は)


○試聴 (Victor)


Wing of Destiny
(GALAXY ANGEL II 絶対領域の扉 OP1)

歌・富田麻帆
作詞・上松範康 作曲・上松範康 編曲・上松範康

Eternity... Destiny... 一つになりたいよ
この世界終わる時まで
勇気を絆を創り出す翼で
煌めいた明日へ 運命の先へ
Try! 羽撃こうよ

でじこやぴたテンとローテーションしつつ、延々十期以上は続くと思いこんでたブロッコリー最後のキラーコンテンツ・ギャラクシーエンジェルがなんとキャラを一新した『II』にバトンタッチ。しかしアニメに先駆けて発売されたゲーム版の、サブタイトル通りフトモモの絶対領域をどアップにしたポスターを目にした時はあまりの寒さにキンタマも縮み上がる心地でしたわ。そもそもセックスアピール皆無のかなん絵でそんなのやられても、その、ちょっと、困る。
……しかし店頭デモで流れてたOPアニメは意外と悪くなかったんですよ、これが。なにより曲がよかった。ゲーム音楽で知られるElements Garden代表・上松範康の盛り上げて盛り上げる、ハイアンドハイでアッパーなメロのおかげで映像も輝きだし、正直カラオケチックな富田麻帆のボーカルもこの曲に関しては見事ハマってます。
しかし、後半のOPはなぜか影山ヒロノブカバーバージョンの「Eternal Love」でなんじゃそりゃ。(は)



真赤な誓い
(武装練金 OP)

歌・福山芳樹
作詞・福山恭子 作曲・福山芳樹 編曲・福山芳樹

今はわからないことばかりだけど
信じるこの道を進むだけさ
どんな敵でも 味方でもかまわない
この手を放すもんか 真赤な誓い

かってはあまたの名曲を輩出した三大少年誌原作アニメも、今ではどいつもこいつも箸にも棒にもかからないようなタイアップ主題歌が幅を利かせてますな。が、そんな中ジャンプ本誌じゃ打ち切りになるわ最終回は増刊へ飛ばされるわと『聖闘士星矢』並に激しい変転を経ながら、なぜかその後まさかのアニメ化された武装練金は違った。
その主題歌は今や珍しくなった正当派ヒーローソングながら、マクロス7の歌バサラ・福山芳樹の熱くも熱苦しくはなく後味のいいボーカルのおかげで飽きずに聞ける、コクがあるのにキレがある逸品となってます。 まあ、あんま子供たちの夢を守るようなタイプじゃなかったような気がするけどそれはそれ。JAM Projectのメンバーは、どいつもこいつもどっちかっつうとソロ曲のが好みなのは俺だけでしょーか。
2005年の歌年鑑でも取り上げた『BLACK CAT』といい、ジャンプマンガは完結後にアニメ化される方が主題歌的にはアタリみたいです。(は)


○試聴 (セブンアンドワイ)


メッセージ
(奏光のストレイン OP)

歌・YoKo
作詞・上田 緑 作曲・上野洋子 編曲・上野洋子

しなやかな らせん 象る星雲
密やかに エナジー広がる
幾千の煌めき 愛しい眼差しに似ている
あれは遠く 忘れかけた記憶


放映前はなんか水銀燈みたいなの出てるし、タイトルが『銀色のオリンシス』とごっちゃになるし、なんか水銀燈みたいなの出てるしとあんま期待してなかったこのアニメ、OPにつられて見始めたらまんまとハマってましたよ。なんか水銀燈みたいなの出てるし。
十八番ののびやかなハイトーンボイスに、映像にも寄り添ったスペースチックな詞は近年の上野洋子のアニソン中でもモロに好みでもう言うこと茄子。しかしWOWOWアニメということで知名度はイマイチなのか、出来はいいにも関わらずフィギュアがものすごい叩き売りになってたりするので、見かけたらぜひ保護してあげてください。(は)


○試聴 (listen Japan)





inserted by FC2 system